auの「かえトクプログラム」で在庫処分特価のiPhone XSをGET?!iPhone XS 512GBが争奪戦になっている理由




auのかえトクプログラムは残価設定型購入プログラム

2020年2月21日に「auかえトクプログラム」が始まりました。これまでもやっていた残価設定型購入プログラムの衣替えです。

ただ,今回のauかえトクプログラムは「アップグレードプログラム(EX)」にあった月額手数料(300円/EXは390円)が無料(アップグレードプログラムNXと同様)なのでそこは良いと思います。

まず,大前提としてauの現機種の契約が購入後13ヶ月目~25ヶ月目の方限定です。

auのかえトクプログラムの仕組みを説明

上記の図でかえトクプログラムの仕組みをざっくり説明すると,「端末代金の2/3を24ヶ月払って,25ヶ月目に残額1/3を支払うか,新たに機種変更するか選ぶ」というものです。

最終回支払い分は,さらに24回分に分割することもできますが,2年も使ったスマホはもうお払い箱にした方が得な場合が多いかと思います。

というのは,一般的な機種変更は「買い増し」とも呼ばれ,旧端末が手元に残りますが,かえトクプログラムの場合は「当該機種を当社が回収すると」というのが機種変更の条件となっているからです。

なぜauかえトクプログラムでiPhone XS/XS Max 512GBが注目されているのか

さて,上記の方々のTweetにもあるように,iPhone XS/XS Maxの512GBがやたら注目されています。これはなぜなのでしょうか?

対象機種
iPhone

iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone8 (64GB)

Android™

Galaxy Z Flip SCV47、Xperia5 SOV41、Xperia8 SOV42、Xperia1 SOV40、Galaxy Note 10+ SCV45、Galaxy A20 SCV46、Galaxy S10 SCV41、Galaxy A30 SCV43、AQUOS zero2 SHV47、AQUOS sense3plus サウンド SHV46、AQUOS sense3 SHV45、AQUOS sense2 SHV43、AQUOS sense2 かんたん 、URBANO V04、TORQUE G04、HUAWEI P30 lite Premium(HWV33)、BASIO4、BASIO3、LG it LGV36

かえトクプログラム|au

かえトクプログラムの対象機種は多数あります。にもかかわらず,iPhone XS/XS Maxの512GBが注目されているのは,在庫処分品だからなのです。

「iPhone XR」「iPhone 8/8 Plus」Apple Storeで値下げ、iPhone XSシリーズは販売終了|ケータイWatch

そう。2019年9月11日のiPhone XS/XS Maxは,ひっそりと販売終了となっていたのです。

⑥ 「通信役務の利用」及び「端末の購入等をすること」を条件とし、又は「新規契約(継続利用を除く。)」を条件とする利益の提供の上限の例外【施行規則第 22 条の2の 16 第1項第2号ただし書】
ア 不良在庫端末【施行規則第 22 条の2の 16 第1項第2号イ】

電気通信事業法第27条の3等の運用に関するガイドライン|総務省

総務省の新ガイドラインでも,上記のように不良在庫端末は最終調達日から12ヶ月経過で半額,24ヶ月経過で8割引きにしてもよいとされています。

iPhone XS/XS Maxは2018年9月21日発売で,最終調達日から12ヶ月以上経つ在庫もあることでしょう。

というわけで,iPhone XSの512GBの定価は168,480円ですが,半額の84,240円で販売可能なわけです(「値引きできる」と「値引きする」は別物なので,値引きするかどうかは販売店次第ですし,なおかつ在庫さえあればですが…)。

重要
iPhone XS/XS Maxの512GBの在庫があっても,半額での特価販売になっていなければ,あまりおトクではありません。

つまり,iPhone XSの512GBばかりが話題になってますが,このロジックはiPhoe XS/XS Maxの全機種に適用可能です。単に64GBや256GBは既に在庫がなくなって,割高な512GBが残っているだけでしょう。

まあ,結局は「端末代金1/2-かえトク残価1/3=端末代金1/6を23回払いで激安リース or レンタル成立」という計算になるので,83.33%OFFです。それなら大容量で高価な512GBの方がオトクですね。

さて,それでは改めてiPhone XSの512GBで計算してみます。

  • iPhone XS 512GB:168,480円→半額の84,240円で,24ヶ月目に機種変更でスキップ可能なかえトクプログラムの割引きが74,985円=84,240円-74,985円=9,255円÷23ヶ月(初月割賦金発生せず)=402.391円/月

というわけで,iPhone XSの512GBが月400円ちょっとで使えてしまう(実質上レンタルやリース)というわけです。

ただし,25ヶ月後にはかえトクプログラムで入手したiPhoneは要返却

ただし,auのかえトクプログラムの場合,25ヶ月後にiPhoneを返却しなければ,定価の約1/3の支払い義務が生じます。

問題は,「iPhoneさえ返せば,ホントに残額割賦金が免除になるのか?」でしょう。

上記のかえトクプログラムのページによると,

  • 電話機本体や液晶に破損や割れがある
  • 電源が入らない
  • 充電ができない
  • メーカー指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応がある

などで支払い必要になると書かれています。

これはauの「iPhone下取りプログラム(上記参照)」に準じていると思われます。

5の「製造番号が確認できない(以下略)」があるので,「25ヶ月後に中古のiPhone買って…」とかはダメだと思います。

くせものは4の「水濡れシール」で,湿気の多い場所で使っていると意外と反応しちゃってるという話も聞きます。ご注意ください。

au回線契約は必要だが,かえトクプログラムとは別契約なので解約は任意

加入条件

当社、au取扱店で対象機種を本プログラムでご購入(注1)(注2)(注3)

au回線の有無を問わず本プログラムでご購入いただけます。(注4)

(注1)持ち込み機種は対象外です。
(注2)au Online Shopはau回線をお持ちのお客さまのみお申し込みいただけます。
(注3)本プログラムの支払回数は分割・再分割時共に24回のみ選択できます。
(注4)au回線をお持ちでない場合は、下記①②両方を満たす必要があります。
①支払方法がクレジットカード払い ②ご契約者さまが成人(法人契約を除く)

かえトクプログラム|au

auかえトクプログラムの適用にはau回線契約は必要ですが,回線契約は「かえトクプログラム」とは独立した別契約なので解約は任意です。

ちなみに,注4にあるようにauの契約と関係なくかえトクプログラム適用もできますが,25ヶ月目に機種変更は選べず,端末機種返却か残価を分割か一括かで支払う選択のみとなります。

新auピタットプランNなどのNプランであれば,契約解除料は1,000円で済みます。

auの新料金プランを解説!新ピタットプラン・auフラットプラン7プラス・auデータMAXプラン Pro/Netflixパックとは?

2020-01-17

auのプランについては上記の記事で詳しく解説しています。

かえトクプログラムによる割賦契約なら購入から101日後にSIMロック解除可能

かえトクプログラムによる割賦契約の場合,購入から101日後にSIMロック解除可能です。

まとめ

auのかえトクプログラムは,他社にも見られる残価設定型購入プログラムです。

しかし,総務省のガイドラインの抜け穴である在庫処分とうまく絡めて,リースやレンタルで2年使いたいという人にはおススメの購入方法となっています。

  • auの契約が購入後13ヶ月目~25ヶ月目であること。
  • auのかえトクプログラム適用で,端末代金の約2/3を2~24ヶ月目に23分割,約1/3を25ヶ月目に支払い(機種変更&端末回収でスキップ可能)。
  • 総務省のガイドラインの抜け穴で「販売終了品の最終調達日12ヶ月以内なら半額まで値引きOK」を適用。
  • iPhoe XS/XS Maxなどが端末代金半額で販売されているauショップや家電量販店がある。→半額でなければあまりおトクではない。
  • 端末代金1/2-かえトク残価1/3=端末代金1/6を23回払いで激安リース or レンタル成立!
  • 通常の機種変更とは異なり,かえトクプログラム適用の場合は機種変更時に旧端末は回収される。
  • 契約なしで購入の場合は要クレカ払い。25ヶ月目に機種変更不可で,端末返却 or 残価一括か分割支払い。

ざっくり解説すると,こんな感じになります。

購入した端末(iPhone)が自分のものになるわけではありませんし,auの買い取り基準は意外と厳しいのでオトクかどうかは2年後まで不明ではありますが,自分使いの端末を格安にGETする携帯料金節約術として面白いと思います。

自分使いのiPhoneが欲しい方は,ぜひ最寄りのauショップや家電量販店を探してみてください!











7 件のコメント

  • 現在au回線契約者です。
    機種変更をかえトクプログラムで行って、
    その後回線解約をして回線だけ他社の格安SIMなどを使うことも可能ということでしょうか?

    回線を解約しても、
    かえトクプログラムは継続されますか?

    • かれんさま

      コメントありがとうございます。かえトクプログラムは回線の請求に対する割引プログラムなので,解約したら終了します。

      端末はSIMロック解除をすれば,他社の格安SIMを使うことは可能です。

      ただ,当ブログ管理人はKDDIと関係ございませんので,契約に関する責任は持てません。詳しくはauにお尋ねください。

      • auのサポートデスクにチャットで質問したところ、かえトクプログラムのみ継続は可能だそうです!

        返信ありがとうございました。

  • 24ヶ月目に機種を返却すると残価は0となります、
    とありますが、買取なので0にならない可能性もありますよね?

    • かせやさま

      コメントありがとうございます。記事にも書いてますが,「かえトクプログラム」の機種返却は下取りとは別で,

      ・電話機本体や液晶に破損や割れがある
      ・電源が入らない
      ・充電ができない
      ・メーカー指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応がある

      という状態であれば,Android向け「故障紛失サポート」加入時は2,200円,これに入ってない or 入れない(iPhoneなど)場合は22,000円の追加支払いが必要になる場合があります。

    • ひれかつさま

      コメントありがとうございます。そうなんですか?もしよろしければ,どこにその記述があるかご教示いただけませんでしょうか。

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