目次
MNP(乗り換え)とは何か

まず,もっとも基本的なところから確認しておきましょう。MNP(乗り換え)とは,
電話番号を変えずに携帯電話会社を変えること
です。そんなに特別なことではないんですよ。たとえば,朝日新聞を取っていたのを読売新聞に買えるとか,トヨタのクルマに乗っていたのをホンダの車に乗り換えるとか。これと同じです。
MNPのデメリット(欠点や問題点)とは

まあ,これはいまこの記事を読んでいるあなたの予想通りですが,
めんどうくさい
ということです。まず,これに尽きます。もう少し細かくMNP(乗り換え)のデメリットを挙げてみると,
- 電話番号はMNP(乗り換え)で引き継げるが,キャリア独自のメールアドレスは引き継げない(docomo.ne.jpなど)
- 端末(iPhoneやAndroidなど)を新しく購入した場合,環境の移行がめんどうくさい
- お店で購入する場合,結構な時間がかかる
- プランやオプションについていろいろと言われるがよくわからない
などがあります。メールアドレス以外は,MNP(乗り換え)ではなく,同じキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)での機種変更でも起こることですが,確かに大変です。
MNPのデメリットをはるかに超えるメリットとは

ここまで読んで「かなりめんどうだな…。やっぱりやめようかな…」と思われた方も多いかもしれません。
しかしちょっと待ってください。この記事を読んでいるということは,少しでも「MNP(乗り換え)をしてみようかな」と思われたわけですよね。
実はMNPには,デメリットをはるかに上回るメリットがあるのです
携帯電話会社は,俗に言う「2年しばり」というものをかけています。したがって,2年以内の中途解約には約1万円ほどの違約金が取られるため,「それなら面倒だからそのままでいいな…」と思わせる仕組みになっています。

しかし,上記のイメージ図を見て考えてみてください。思考停止して,月額課金の自社のサービスを勝手に使い続けてくれる人に会社はお金を出そうとするでしょうか?
答えはNOです。何も言わなくとも使い続けている人から得た月額料金の一部から,MNP(乗り換え)をして自社に来てくれる人へ宣伝費が流れていく仕組みになっているのです。
MNPするのとしないのでどれだけ差が出るか?
- ドコモの場合「更新ありがとうポイント」が2年に1度3,000円分もらえる→2年ごとに3,000円
- MNPをして,新型iPhoneを購入すると5万円以上の値引きがあることも!→2年ごとに50,000円
いかがでしょうか?MNP(乗り換え)を検討するだけで,これだけの差が生まれるのです。2年ごとに2.5万円の差,10年なら12.5万の差です。

よし!MNP(乗り換え)してみよう!と思われたら,MNPのコツについては,下記の記事にまとめています。なんと小遣い稼ぎにさえなるかも?!
MNPには「MNP予約番号」の取得が必要です

さて,MNP(乗り換え)をするには,MNP予約番号の取得が必要です。MNP予約番号は10ケタの番号です。
- ドコモ:11から始まる10ケタ
- au:12から始まる10ケタ
- ソフトバンク:13から始まる10ケタ
実は上記のような法則があります。
格安SIMからMNPするときのコツ
ここでもう一つのポイントですが,mineoやb-mobileのような格安SIMの場合も,ドコモ回線使用なら「11」,au回線使用なら「12」,ソフトバンク回線使用なら「13」(ワイモバイルも)で始まります。
つまり,mineoやb-mobileで作成したMNP弾(MNPのために契約した回線)の場合でも,

と言われても,ドコモ回線なら「ドコモです!」と言い切ってしまえばOKです。バレません。
MNP予約番号の有効期限は,発行日を含めて15日間です。ただし,有効期限が切れてしまっても問題ありません(そのまま契約が続くだけ)。もしMNP予約番号がまた必要なら,また電話すればOKです。MNPすると,元の契約は即解約になります。
MNP予約番号をGETするときオペレーターとの駆け引きあり

さて,それではMNP予約番号をGETしましょう。下記の電話番号でMNP予約番号は発行できます。
- ドコモ:0120-800-000(ドコモからは151)
- au:0077-754-70(無料)
- ソフトバンク:0800-100-5533(ソフトバンクからは*5533)
- ワイモバイル:0120-921-156(ワイモバイルからは116)
- UQモバイル:0120-929-818
ただ,先ほどから申し上げているように,携帯電話会社はユーザーがそのまま使い続けてくれることがもっとも会社利益になります。
というわけで,いろいろな会話のテクニック(駆け引き)で,MNP予約番号を出すのを思いとどまらせようとしてきます。ここでは,そのときの返答の仕方を紹介します。
どちらの会社に移られますか?

これは正直に答えればOKです。言いたくない場合は,「家電量販店(ヤマダ電機など)の店頭に行って,話を聞いてから決めたいと思います」でもOKです。
MNPされる理由は何ですか?

これも別に答える義務はないのですが,「安くなるから」でOKです。もしくは,「家族がみんな○○を使ってるので…」とか「職場のビルで電波の入りが少し悪くて…」などでもいいでしょう。
違約金や手数料がかかりますが…

違約金は2年しばりの途中ならかかるのは仕方ありません。もちろん,2年しばりのかからない時期が近いから待つのも手です。MNP転出手数料は何をどうやってもかかるので仕方ありません。基本は「はい,了解しています」です。
ポイントが消滅しますが…

もし莫大なポイントがあれば思いとどまった方が良いですが,基本的にはMNP(乗り換え)の特典から考えれば捨ててしまって問題ないポイント数だと思います。
MNP(乗り換え)の好条件は,その場限りということも多々ありますので,損得勘定を働かせて考えましょう。
月末まで待った方がおトクですが…

「いえ,問題ありません」でOKです。MNP(乗り換え)のチャンスはその場限りも多いですし,MNP予約番号の有効期限も15日間あります。気にする必要はありません。
【これだけは要検討】機種変更で使えるポイントを差し上げますがっ!

これだけは再検討する価値がある引き留めです。いわゆる引き留めポイントとか乞食ポイントとか呼ばれるもので,携帯電話会社の奥の手です。
誰にでも発生するわけではなく,これまでの利用状況などで,オペレーターの画面に特別条件が表示されることで発動します。たまに,my docomoなどのオンラインでも発生することがあります(通称:ウロウロポイント(ウロポ))。
この場合も,MNP(乗り換え)がすごく好条件なら断ってしまってもいいのですが,せっかくなのでありがたく機種変更ポイントはいただき,iPhoneなどをポイント利用で購入してはいかがでしょうか。……そのあとにまたMNPするかどうかは良心の問題です。
まとめ

MNPのデメリットは,とにかくめんどくさいことです。下記があります。
- 電話番号はMNP(乗り換え)で引き継げるが,メールアドレスは引き継げない
- 端末(iPhoneやAndroidなど)を新しく購入した場合,環境の移行がめんどうくさい
- お店で購入する場合,結構な時間がかかる
- プランやオプションについていろいろと言われるがよくわからない
しかし,「そのままの人」から得たお金は,広告費として「MNPする人」に使われてしまっています。考えてみれば当然ですよね。朝日新聞を取っていて,一生変えないと決めている人に景品を渡す必要はないのです。携帯電話会社もこれと同じなのです。
さらにコツを伝えておくと,
- MNPは1台よりも複数台(家族まるごと)すると優遇される
- 自宅のネット回線と会社をそろえると割引率アップ!
なんていうのもあります。ドコモ光・OCN光・ソフトバンク光も乗り換えで大きなキャッシュバックがもらえます!こちらもご注目ください。
本記事を読んで,よし!MNP(乗り換え)してみよう!と思われたら,MNPのコツについては,下記の記事にまとめています。なんと小遣い稼ぎにさえなるかも?!
また,ソフトバンク版のMNP(乗り換え)限定で,かなり大きなキャッシュバックがもらえるネット代理店があります。これだと時間が取られないので助かりますね!ご注目ください。くわしくは下記の記事をどうぞ。
最後に,「MNP(乗り換え)」もいいけど,お店に行く時間がない…」という方は,事務手数料のかからない各社オンラインショップもオススメです!
>ドコモ回線なら「ドコモです!」と言い切ってしまえばOKです。バレません。
一度、日本通信からauに乗り換えた際、店頭でMNP番号から「ドコモ系MNNOですね?」と言われたことがあります。
どこからバレたかはわかりませんが、MVNOには何かの法則があるかと思われます。
カマかけられた可能性も否定できませんが、カマかけるメリットも考えられませんので…
いつも楽しく拝見させて頂いております。
1点質問が、機種変更ポイントをもらった後にMNPする場合、すぐにMNPしても問題ないでしょうか?ポイントを貰ったことで不都合(これまでの契約期間のリセットや特価BLへの影響)はあるのでしょうか?
やまさま
コメントありがとうございます。それは私も知りたいです。残念ながら、携帯電話会社にしかわかりません。やってみるか、やめておくかしかないです。